コバの修繕
~コバの修繕~
前の記事では、革部分のリカラーについてでしたが、ここではコバについて説明していきます。
ますコバとは、
この部分を言います。
擦れたり剥がれたりしていることが多いため、修繕することも多くなると思います。
作業の手順としては、
①削り
②膜張り
③カラーリング
④削り
⑤保護
となります。
①削り
まずは、古いコバ部分を平に削り、表面を整え下地作りをしていきます。
コバ部分に水を少しつけ、♯1000の紙やすりで削っていきます。↓
修繕箇所が広い場合は、紙やすりだと効率が悪いため、電動ミニルーターで削ることをお勧めします↓
綺麗に整ったら次の工程へと進みます。
②膜張り
平に整えたコバ部分に、エッジカバーシーラーという液体を塗っていきます。↓
エッジカバーシーラーとは、カラー剤との密着度を高め、塗料の浸透を防ぐ役割があります。
綿棒で修繕箇所に塗っていきます。
③カラーリング
膜を張り終えたら、いよいよリカラーです。
低粘度エッジカバーというカラー剤を使ってリカラーしていきます。↓
商品のもとのコバ色と同じ色を作り出す作業は、革のリカラーと同じく地道ではあります。
同色になるまで根気強く行ってください。
調合できたら、綿棒で薄く均一に塗っていき、ドライヤーで乾かしてください。
④削り
ドライヤーで乾かしたら、♯1000の紙やすりで優しく削り、コバの表面を整えます。
そして再度カラー剤を塗り、乾かし、削りという作業を数回繰り返します。
理想のコバになったら、次の工程です。
⑤保護
コバ面が整ったら、革のリカラーでも出てきた、IPAを指につけ、コバ表面を軽くなぞります。↓
こうすることで仕上がりが綺麗なります。
ドライヤーで乾かしたら、最後はトップコートで保護していきます。↓
トップコートは3回ほど吹きつけては乾かすを繰り返し、修繕完了となります。